【LGBTQ】1人のXジェンダーを紐解いてみた【恋愛観など色々】

SOGIとLGBTQ+

男でも女でもない性、Xジェンダー。

当事者である私から見てもわかりにくく複雑なものだと感じています。

そこで今回は、Xジェンダー当事者である私の、恋愛観や性自認について、カミングアウトについて自分のことを全て書いていこうと思います。


Xジェンダーとひとくくりに言っても、その中身は様々なもので、Xジェンダー=こういう人、という明確な定義はないので、あくまでも1人のXジェンダーとして、「こういう人がいるんだ」くらいに見てもらえるとありがたいです。

そして、これがXジェンダーやLGBTQと呼ばれるセクシュアルマイノリティについて少しでも知る機会になってくれたら嬉しく思います。


また、Xジェンダーかな?と思っている人、

性別が分からなくて悩んでいる人、

セクシュアルマイノリティで生きづらさを感じている人などに、

「自分だけじゃないんだ」と思ってもらえることができればうれしいです。


前置きが長いですね。

それでは本題に入っていきましょう。

Xジェンダーと自認したのはいつ?

性別の考えに違和感を持ってから、Xジェンダーを知るまでが長いので過去から順番に追っていきます。

中学生から詳しい話に入っていくのですが、小学生の時は男女分け隔てなく遊ぶ、ベリーショートの女の子でした。

自分の性別に違和感を感じることはなく、普通に好きな男の子の話で盛り上がれるし、服装は活発に動けるものが多いものの、ワンピースも好きでした。

1番最初に感じた違和感は中学生になるとき


男女で分けられ、「男はズボン」「女はスカート」と制服で押し付けられることに強烈な違和感を感じたことから全てが始まりました。

私は小学生からずーっとベリーショートで過ごしていて、卒業式に合わせて髪を切ったくらいベリーショートが好きでした。

本当に、クラスにいる男子より短いくらいのベリーショート。


これがきっかけでいじめに遭います。

違う小学校だった同級生からの「男か女かわかんねぇよ」といういじりから始まり、先輩に「男バレ入らない?」とふざけて部活の勧誘をされたり、思い出すのがつらすぎてここには書けないことを机に書かれたりしました。

そこで私は気付きます。

「女らしくしなきゃいけない」と。

まず髪を伸ばし始めました。

今でもよくその気持ち保てたなと思うんですが、中学3年間伸ばし続けました。


ただし、この時はまだXジェンダーという言葉も知らず、ただ漠然と「男か女かで言われたら女だけど、女らしくしなきゃいけないってなんなんだろう」と思っていました。

明確にセクシュアルマイノリティを認識した高校時代


たまたま、「電車通学したくないからチャリ通できる距離で」と選んだ高校が、女子もスラックスが選べるしネクタイ・リボンどっちでもいいよ~という、当時はまだたぶん珍しい制服制度を持った高校でした。

ところが、中学に上がるタイミングで大きく失敗した経験を持つ私です。

スラックスを選ぶ女子なんてほとんどいないことがわかるし、それを着ていったら浮いてしまうことも想定される。

なにより親に、「制服スカートじゃなくてスラックスがいい」と言えなかったんです。

それが「普通じゃない」ことを強く認識してしまっていたから。

今思えば、着たいやつ着ろよって思います。

でも、当時の私はそれができずに、スカートの制服を選び、あろうことかネクタイではなくリボンを選びました。

それほどまでに、「女らしくいなきゃいけない」という意識にとらわれていたんです。

ところが初日、クラスでの自己紹介の時…

「こんななりしてますが、一応女子です!」という、ショートカットでスラックスを履いたクラスメイトがいたんです。

クラスみんなが特にそれに大きく反応することはなかったのが衝撃だったのを今でも鮮明に覚えています。

その子は本当にしゃべらなかったら男の子ってくらい、いや、しゃべっても男の子寄りだった子。

しかし、それに対してクラスのみんなは「女の子だったんだぁ」くらいのあっさりした雰囲気でした。


その時初めて、「これでも大丈夫なんだ」とおもいました。

しかし今更スラックスの制服とネクタイがほしいとも言えないしなぁと、とりあえず中学3年間でスカートでいることには慣れたし、と制服を変えたりはせずに「普通の女の子として」無難に過ごす日々を送りました。

始めて女の子を好きになった高校2年生

女の子を好きになったことで、明確に自分がセクシュアルマイノリティであることを意識します。

クラスの男子なんて目に入らないんです。

2年生になって初めて同じクラスになったその子のことを気付いたら目で追ってしまっている日々。

ほぼ一目ぼれに近い形で女の子のことを好きになりました。

その子と話せた日はとても嬉しく、プリントの受け渡し程度でドキドキしていたのを今でも覚えています。

そして、女の子を好きになった自分は限りなく男子寄りの考えを持つことに気付きます。

何か辛そうにしていたら守りたいとか、もっとかっこよくなりたいとか。


しかしその子とはクラスメイトではあるものの、たまぁに話す程度で友達と呼べる間柄でもありませんでした。

結局そのまま何かが起きることはなく、3年生になりクラスが離れ、そのまま卒業します。


この頃の私は、それまでに彼氏がいたこともあったことから、「レズビアン…?いや、バイってやつかな」程度に思っていました。

誰を好きになるかは特に気にしていませんでしたが、女の子を好きになったことで「なんで自分は男じゃないんだろう」と思うことが増えました。

しかし、男になりたいわけではなく…

そのまま進学してとある専門学校に入学します。

さらなる衝撃を受ける専門学生時代


高校1年生のときの男の子っぽいクラスメイトよりもさらに男の子みたいなクラスメイトがいました。

しかし、当然ここでもそのことでクラスがざわつくこともなく、その子が浮くこともなく、普通に過ごしていました。

そしてここでも好きになった子は女の子です。


このあたりで、性別ってなんなんだろう?と考えるようになります。

少なくとも自分は女の子らしくするのは嫌だし、性別で分けられるのがとても嫌でした。

でも、大半の人はスーツがスカートなことに違和感を持っていないし、そもそも性別に関して考えたり悩んだりしていないことに気付いたんです。

いろんな情報に触れていくうちに見つけたのが「Xジェンダー」という概念でした。

Xジェンダーについて解説された画像を、恋愛などの相談に全てのってくれていたアライ(理解者)の友達に「私これだと思う」と送ったのを覚えています。

ちなみに、今私は不定性だと思っていますが、当時は中性だと思っていました。


これがXジェンダーを自認したときです。

専門学生の時、歳でいうと19か20の時です。

性同一性障害の人は自認するのがもっと早く、言葉も早く知る傾向にあるように感じます。

一方、Xジェンダーは認知度が低く、自認するのが遅くなるので、そういう人の助けになれればいなという気持ちもあって、このブログを書いています。

私の性自認や服装

性自認は先ほども書いた通り、Xジェンダーの中でも不定性と呼ばれるものです。

不定性とは、任意の2つ以上の性の間を揺らぐ性のことを指します。

私は、男性寄りの中性から女性の間を常に揺れています。

大きく変化するなと感じるのは、男性が好きな場合と女性が好きな場合。

男性が好きな間は比較的女性寄りを自認します。

女性が好きな間は男性寄りの中性であることが多いです。

しかし、どちらも「その状態であることが多い」というだけで、男性が好きでも男性寄りの中性である日もあれば、女性が好きでも女性を自認しているときもあります。


じゃあ、どっちとして見られたいの?

と思う人がいると思いますが、特に男性っぽく見られたいとか、女性っぽく見られたいとかは考えてないです。

どんな性自認のときも「私である」ことには変わりないので、1人の人として普通に接してくれればそれでOKです。

名前の呼ばれ方なども特に気にしたことないです。
「苗字+くん」で呼ばれても普通に返事できますし、「苗字+さん」でも「名前+ちゃん」でも基本的に気にしません。


LGBTQのトイレ問題が話題になるときもありますが、私は何の迷いもなく女子トイレに入ります。

これは、「身体が女である」ことを分かり切っている点が大きいのかなと思います。

男性寄りの中性であるときも、ためらわず女子トイレに入ります。

しかし、ベリーショートでいることが圧倒的に多く、女子トイレに入るとおばさんににらまれたりすることがあるので、そういう時は紛らわしくてごめんなさいと思っています。


服装に関しては、男女どちらでも違和感なく着れる服が好きです。

意識的に男性っぽい服を着ることもなければ、女性っぽい服を着ることもないです。

圧倒的に着ることが多いのは、黒スキニーやジーンズ、パーカーやシンプルなシャツですね。

ちょっとデザインが変わったエスニックな服装も好きです。

サルエルパンツとか、不思議な柄のカーディガンとか。

フリルやレースを着ることはまったくないです。スカートもほぼありません。


あくまでも1人のXジェンダーの話なので、全てのXジェンダーがこれに当てはまるわけではないことを覚えておいてください。

性自認1つとっても、Xジェンダーは無性・中性・不定性・両性と4種類あるので、幅が広いです。

Xジェンダーのカミングアウト

カミングアウトは基本的にしていません。

ごく一部のとても仲が良い友達だけに(理解がありそうな人を選んで)「性別でくくられるの嫌なんだよね、男らしくとか女らしくとか」という程度の話をしてあります。

私が「Xジェンダー」であるということを知っているのは、先ほど出てきた理解者の友達1人だけです。


私はXジェンダーであると同時にパンセクシュアル(全性愛者)なのですが、これは知っている友達がちらほらいます。

これに関しては、恋愛話になったときに好きな子の話ができないのは楽しくないなと思ったので、「私男女関係なく好きになるんだ~」くらいの軽いノリでしゃべっています。

今では、女の子のことを「あの子めっちゃタイプ」って言っても、大半の友達は驚かずに「あぁ~好きそう!」ってのってくれます。

そこで「え?」ってなる子にはあらためて説明します。


Xジェンダーであることを知らないけれど、性別問わず人を好きになることは知っている友達が多いです。


両親や親戚はXジェンダーであることもパンセクシュアルであることも知りません。

わざわざ言う必要ないかな、と思っているのが大きな理由の1つです。

というのも、私の両親は「女の子らしく」とか言うことがないので、ベリーショートにしても、化粧をしなくても何も言ってこない人なんです。

もし、親に女の子らしくを強要されていたら、カミングアウトしているのかなと思います。

パンセクシュアルに関しては、今お付き合いしている人が男性なので、わざわざ言って混乱させるようなことをしなくても良いかなと思っています。

もし、今後女の子やそれ以外の性別の人と真剣にお付き合いするようなことになったときは、その時に両親にカミングアウトしようと思います。

Xジェンダー今までの恋愛歴と性行為について

恋愛歴


明確にお付き合いしたのは中学3年~高1の最初の頃の交際期間1年足らずだった男の子が最初です。

始めて女の子を好きになったのが高校2年だったので、それまでは周りの子と同じように男の子が好きでした。

高校2年~卒業まで、初めて女の子を好きになったきっかけの子のことが好きで、彼氏彼女はできず。

専門に入り、学業の忙しさで恋愛する暇がなかったものの、1人の女の子のことを好きになります。

しかし、その子には彼氏がいて…仲が良かったこともあり、恋愛相談をされることもしばしば。

アライの子の家でよく泣いていました。


忙しさから解放された専門卒業とほぼ同時に、クラスで1番仲が良かった男性と付き合い始めました。

そこからずっとその人と付き合っています。


ちなみにこの間他に何もなかったかというと、そうではなく、仲が良い女友達と飲みに行って酔いつぶれたその子に襲われて…なんてこともありました。

その子とはそれっきり何もないです。(お互い覚えていない雰囲気のまま今も友達です)

性行為について

基本的に男性に関しては、「キスしてハグして寝れたらそれで十分」という感じです。

それ以上に関してはしたいとも思わないし、してほしいとも思わないです。

個人の感覚としては、彼氏のしたいスイッチが入ったときが恐怖に感じます。

どれだけ自然な感じで持っていこうとしてくれても、「あ、ここから先はきついな」と思ってしまうのが現状です。

それでも彼氏は付き合い続けてくれるので感謝しかないですね。

この感覚を話してはいないし、自分のセクシュアリティについて話してもいないので、いつフラれてもおかしくないなとは思っています。


女性とはハグもキスもそれ以上もしたい感情があります。

酔っぱらってキスして、そのまま襲われて…の経験が正直頭から離れません。

とはいえ、もう酔った勢いでそのまま…なんてことは絶対にしないと決めているし、彼氏がいる身なのでほかの女の子とどうこう、なんてことにはなりませんが。

恋愛感情と性的欲求はイコールではない


友達としての好きか、恋人としての好きか、とか

LIKEとLOVEの違いはなに?とか

このような議題でよく1つの目安として上がるのが、「性行為をしたいと思うかどうか」ですが、私はこれに反対です。

自分自身が経験してきたことからも違うといえるし、恋愛感情はあっても性的欲求は抱かないというセクシュアリティがあることを知っているから、違うといえます。


もちろん、セクシュアルマイノリティではない人の1つの目安としてはわかりやすいのかもしれません、そこに関してはなんとなくわかります。

しかし、私のように4年半付き合っているけどキスから先のことはほとんど何もしてないよ、というカップルがいるのも事実なんです。

相手のことを好きじゃないの?なんてことを聞いてくるひともなかにはいますが、好きです。大好きです。この人しかいないと思うほどに。

なので、恋愛感情=性的欲求がある、ではないと感じているのです。

同じように、性的欲求を抱かない=恋愛感情ではなく友達としての好き、でもないということです。


恋愛感情はあっても性的欲求は抱かない人のことをノンセクシュアル、恋愛感情も性的欲求も抱かない人のことをアセクシュアル(エイセクシュアル)と言います。


私は今、男性に対してはノンセクシュアル気味かなと思いますが、女性に対してはそんなことはないので、ノンセクシュアルではないな、と感じています。

ノンセクシュアルではないことを自己判断したように、Xジェンダーもパンセクシュアルも同じように自己判断です。

セクシュアルマイノリティは、性同一性障害のように診断できるわけではないもののほうが圧倒的に多く、それが悩みになる1つの要因でもあるなと最近強く感じています。

いろいろな考えに触れて自分に合うものを探そう

友人関係1つとっても、恋愛関係1つとっても、どれもみんな千差万別で様々なんです。

ここでXジェンダーやパンセクシュアル、ノンセクシュアル、アセクシュアルに少し触れたように、いろんな考え方や価値観があることを知っていってほしいなと思います。

「知らない」ものはそれだけで「恐怖」や「脅威」に感じてしまうことがあります。

理解するまでいかなくても、「知っている」「聞いたことがある」くらいで十分です。


自分がセクシュアルマイノリティなのではないかと感じている人も、たくさんの情報や知識、考え方に触れて、自分の考えや思いと照らし合わせてみてください。

Xジェンダーかも?と思っても、Xジェンダーではないかもしれないし、そもそも性別やセクシュアルマイノリティという枠にとらわれるのが嫌という人もいます。


本当にたくさんの考え方や価値観、感覚があって、「性別や恋愛のことで悩んでいるのは自分1人じゃない」ことを知っていくと少しずつ楽になっていくと思います。

カミングアウトしていない人がまだまだ多いけれど、実はすぐ身近にセクシュアルマイノリティの人がいたりもします。

なんせ、隠れているだけで統計的には20人に1人はセクシュアルマイノリティだといわれているのですから。


「LGBTQ?最近よく聞くからなんとなく知っているけれど、周りにはいないなぁ」と思っている人、カミングアウトできないだけで実はLGBTQの人が身近にいると思っていてほしいです。

1人のXジェンダーを紐解いてみた まとめ

長くまとまりのない文章をここまで読んでいただき、ありがとうございました。

私がここで伝えたかったことは、いろんな人がいるんだということです。

1人のXジェンダーを紐解いてみたの題の通り、ここではあくまでも私の話しかしていないので、全然違う考え方を持つXジェンダーの人が何人もいると思います。

なので、Xジェンダーとはこういう人のこと、と決めつけて考えるのはやめてほしいと思っています。

この記事で初めてXジェンダーについて触れたよって人がいたら嬉しいですし、Xジェンダーかもしれないと悩んでいる人の気持ちが少しでも軽くなったら嬉しく思います。

いつか、セクシュアルマイノリティが普通にカミングアウトできる、というかカミングアウトという概念がなくなるような世界になったらいいなと思っています。


LGBTQは1クラスに1人以上の割合でいます。

職場が20人以上だったら、1人はいると考えてください。

聞いたことあるけど、周りにはいないから、どこかにはいるんだろうなではなくて、隣にいる人がLGBTQかもしれないんです。

LGBTQのことを理解しろと押し付ける気持ちはさらさらないのですが、何気ない一言で傷付けることがないように気を付けてもらえたらとても嬉しいです。

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